障害者も社会も
みんなが幸せに

鈴木優里(22新卒)

Yuri Suzuki

・出身大学 東京都立大学 健康福祉学部 作業療法学科
・好きな言葉「努力出来ることはそれ自体が才能である」
・趣味「筋トレ、お菓子作り、声優のラジオを聞くこと」
・ニックネーム「ゆうり」

組織をまとめていく大変さと楽しさを知った部活動

4年間続けた硬式野球部のマネージャー。2年時からマネージャーの最高学年として1人で、後輩の育成やマネージャーの主要業務、リーグ戦の本部運営などを行いました。病院実習や授業、アルバイトに追われ、大変な思い出もたくさんありますが、今でも硬式野球部は私の大切な居場所になっています。
そんな部活動で力を入れたことは2つあります。
1つ目は、後輩の育成。いままで口頭で教わっていたものを文章化する、ルールやスコアの書き方などの参考書を用意するなど自己学習できる仕組みを作る、後輩間でのスキルに偏りが出ないように実戦経験を摘ませる等に取り組み、学年が上がる頃には全員がチームに貢献できるまで成長を促せました。
2つ目は、年功序列のような関係ではなく、皆が主体性を持って動ける環境を作ること。理由の半分は当然その方が楽しいからです。選手の為に休日を返上して行く部活動。マネージャーだって楽しく仕事がしたいです。もう半分は成長につながると考えたから。私は主体的に物事を考えること、自分を客観視し、行動することが成長につながると考えています。
このような努力があってか、私が引退する頃には、後輩マネージャーから業務の改善の提案が出たり、指示をしなくても各々が主体的に仕事を見つけて動けるようになっていました。引退するときに、「東京都立大学のマネージャーの皆さんはみんな優秀だね」と他校のマネージャーに言われたときは涙が出るほどうれしかったです。

写真:引退試合の集合写真引退試合の集合写真

感じたこと、疑問に思ったこと
を大切にしてきた進路選択

私の大学の学部は、作業療法士(以下OT)になる為の学部です。ですから、高校生の時に「OTになろう」と思って進路選択をしました。
この分野に進みたいと思った大きな理由に、中学生の時の職場体験での授産施設体験があります。初めて障害者の社会復帰の現場に関わり、子供ながらに「こういう世界があるということを知らない人がたくさんいるのだろう」と思い、そのことに違和感を感じました。そして、進路選択の際に福祉に関わる職業を調べ、たまたま見つけたOTという職業。「障害を持っていても、環境ややり方を変えることによってその人らしく生きることができる」という考え方に共感し、OTという職業に可能性を感じました。
大学に入り勉強をしていくうちに、障害を持っている方が自分らしく生きていくためには、どれだけそしてどのように社会復帰を支援できるかが重要であると感じ、元々関心の強かった就労支援分野に進みたいと考えるようになりました。
また、私は障害者の社会復帰において、当事者の方にアプローチするだけではなく、受け入れる社会側への援助、認知の拡がりも必要だと感じていました。日本では障害者、特に精神障害者において誤った情報や偏見がたくさんある。それは社会復帰において大きな阻害要因であると考え、そこを変えることはできないかと考えるようになりました。

写真:授業や実習で使った参考書授業や実習で使った参考書

GPへの入社理由

GPへの入社理由は、「障害のよき認知を広め、差別偏見のない社会を作る」という代表の進藤の言葉に共感したからです。先ほども述べたように、私は当事者の方にアプローチするだけではなく、同時に受け入れる社会側へのアプローチも必要だと考えています。
大学3年になり、他学部の友人が就職活動をし始めた時期、私のやりたいことは病院で働くことなのだろうか?と考え、病院就職ではなく、民間企業への就職活動を始めました。その方が社会に直接働きかけることができると考えたからです。今の日本では、医療福祉側から援助するだけでは「福祉」の領域になってしまうことが多く、限られた範囲での関わりになってしまいます。一方、ただ利益を求めるだけのビジネスでは社会への影響力はあるかもしれないけれど、根本的な問題は解決できない。
そのようなことを考えていた時、GPに出会い、「ビジネスと社会問題解決を並行していく」という言葉に衝撃を受けたと同時に、「ここならわたしのやりたいことができるのではないか」とわくわくしたことを覚えています。
「作業療法の知識を活かし、障害者雇用において当事者と受け入れる側の両方の援助を行い、成功させたい。そして社会の認識を変えたい。」そんな理想論のような私の思いをここなら実現できると考え入社を決めました。

GPで実現したいこと

障害者雇用において、就職者と企業のニーズをくみ取り、提案を行うコンサルティングをしたいと思っています。
これは既存のサービスではありますし、地域のリハビリ職でも同じようなことは行っていますが、より身近に、当たり前になることで、結果的に障害者雇用がハードルの低いものになり、障害者への理解も促進されるのではと考えています。
まずそのために、今の社会の現状や市場感、企業側の声などを学びながら、作業療法学科を専攻して学んだ知識や経験を就労支援の現場でブラッシュアップしていきたいです。そして、ビジネスとして障害者雇用コンサルティングの知名度を上げて確立することを目標に、社会問題解決とビジネスの両輪を回すことに挑戦したいと思っています。
作業療法士としての知識を活かし、時には医療や福祉の現場との橋渡しになりながら、障害を持っている方が自分らしく活躍できるような、そして受け入れる企業も雇ってよかったと思っていただけるような、みんなが幸せになる出会い、瞬間をたくさん作ることが私の夢です。

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