しなやかに社会を変える
歯車として

谷内田直歩(25新卒)

Yachida Naho

・出身大学 国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科
・好きな言葉「やわらかく生きる」
・趣味「太鼓を打つこと、ドキュメンタリー番組をみること、料理」
・ニックネーム「なしょ」

心おもむくままに

自分の興味を追いかける楽しさにはまった大学生活でした。
もともと幅広いテーマに関心があり、専攻していた教育学やGPが取り組む福祉分野だけでなく、農業や震災にも関心を持っていました。それぞれの分野をより深く知りたいと、新しい環境に飛び込んでいきました。
例えば、2年次の夏には、農業への関心から北海道の農家に1か月間滞在しました。家族経営のその農家では、野菜・小麦や米・羊などたくさんのものを育てていました。
滞在の中で印象的だったのは、「労働」の捉え方の違いです。私にとって労働とは、時間とお金で規定されるものでした。始める時間・終わる時間が決められ、長さに応じて対価が発生する、ということです。
一方、その農家での仕事は、天気や動物の様子に左右されました。羊が逃げ出せば早朝でも追いかけにいく、雨が降っていれば仕事は休んでゆっくり過ごす。農作物を通じて得られる対価ではなく、農業という働き自体に豊かさを認めていると感じました。
彼らの労働には、数値では語れない豊かさがあります。もちろん、人の価値観に優劣はありません。ただ、自分なりの豊かさを生きる軸として持ち続ける姿に感銘を受け、このように生きたいと強く感じました。 自分の興味を追求した先には、新しい価値観との出会いがあります。アンテナを張り、知る機会を求め続ける。そんな風に生きることはとても楽しく、学びが豊富だと感じるようになりました。

写真:農家滞在中農家滞在中、毎朝子牛のミルク担当でした

本気で人と向き合う

大学生活で多くの時間を費やしたのは、和太鼓部の活動です。仲間と徹底的に向き合い、自らについても批判的に振り返る機会が多くありました。
30名近い部員は、それぞれ「部活とこう関わりたい」という思いを持っています。自分の時間を太鼓に費やしたいと思う人もいれば、他に熱を注ぐものがある人もいます。
私自身は太鼓に時間を使いたいと思う側であった一方、それができない人も当然ながら存在していました。自分が本気で取り組むものに本気で向き合ってくれないことに疑問を覚え、相手に「なぜできないんだ」と強く当たってしまったこともありました。
ただ、時間をかけられないのには何かしら理由があるはずです。相手が何を大切にし、部活動とどう関わりたいのか徹底的に対話をする中で、相手の考え方が作られる背景に思いを巡らせられるようになりました。そして、「私はこの人に対して穿った見方をしてしまっていた」と気が付くことも多くありました。
異なるスタンスをとる相手との対話には、しんどさがつきものです。自分の欠点に否応なく気づかされ、直していかなければならないからです。ただ、そのような自己反省がなければ、互いに理解し合うという関係性は生まれません。人に本気で向き合う困難さ、そして困難さを越えた「互いに理解しあう」ことの意義を、和太鼓部の活動から学ぶことができたと感じています。

写真:公演中公演中の一コマ

GPへの入社理由

GPを選んだのは、社会構造から生み出される負によって自己実現しづらい環境にある人をサポートしたい、と思ったからです。
この思いの原点は、高校3年次に読んだ本にあります。その本は日本の貧困状態の子どもを追ったルポルタージュでした。同い年の高校生が家計を助けるために深夜までアルバイトをし、兄弟の世話もしながら勉学をこなす姿が描かれていました。
本を読むまでの私は、自分が恵まれた環境を手に入れられたのは、少なからず自分の努力によるものだと思っていました。しかし、生まれた環境によって将来の選択肢に制限が生まれる状況を目の当たりにし、頭を殴られたようにショックを受けました。自分が不自由ない生活を享受できているのは偶然であり、私が環境を最大限活用することで、選択肢が限られた人との格差がより広がっているかもしれない。そこに罪悪感を抱き、行動を起こしたいと強く思いました。
格差を生む社会構造自体に変化をもたらしたい。その思いを実現できる場として出会ったのがGPでした。障害分野は全く縁がありませんでしたが、GPの社員と話し自分の価値観を振り返る中で、やりたいことができる場だと気が付きました。障害を持つことで仕事を選ぶ機会が失われているとしたら、それは社会の障害観が引き起こしている格差であると言えます。その格差にビジネスを通じて対峙していくGPに共感し、憧れを抱きました。

GPで実現したいこと

私はGPで、さまざまな特性を持った人が働きたいという思いを実現できる社会づくりに取り組みたいと考えています。今の社会では、人がその特性を理由に、自己実現の機会を失うことがあります。障害者雇用の文脈でいえば、「障害があり〇〇が難しいから、働くことはできない」と判断されるような状況です。
このような社会レベルでの先入観に少しずつひびを入れていくことが必要だと考えています。私がGPで働くことで、例えばある企業の障害者雇用の体制が整い、働くという自己実現をする人が増える。そんな環境変化の媒介者になりたいです。
そして、私を通じて生まれた変化が、他者に波及していくことを願っています。多様な人と共に働く意義を発信する歯車のような存在となり、自分とかみ合った複数の人へ価値を伝える。更に、その人がかみ合った別の人にその価値を波及させていく。GPを起点に、地道にそのような連鎖を起こしていきたいと思っています。
私は、GPで働くことを、社会づくりのための活動と捉えています。常に、目の前にある仕事が社会のどのような構造的問題と結びつき、自分はそのどこに変化を起こそうとしているのか、俯瞰する姿勢を忘れずにいたいです。GPの一員として、社会変革の小さな歯車としてのスタートを切れることを楽しみにしています。

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