障害や属性に関わらず
誰もが生きやすい社会に

池田きらら(24新卒)

IKEDA KIRARA

・出身大学 早稲田大学 文化構想学部
・好きな言葉「快活さと明るい気分というものは、使えば使うほど残りは多くなる」
・趣味「カメラ、ギター、野球観戦」
・ニックネーム「きららちゃん、きらりん」

障害学を学んで

私は高校時代、母が障害児デイサービスで働いていた影響で、障害のある子どもたちと関わる機会がありました。一緒に遊んだり話したりする時間が楽しくて、「きららちゃん!」と話しかけてくれることが嬉しくて、子どもたちに会えることが毎回とても楽しみでした。それと同時に母や先生方から子どもたちの生きづらさと親御さんたちが抱える将来への不安を聞き、障害者を取り巻く社会を疑問に思うようになりました。子どもたちはこんなにも愛おしく尊い素晴らしい存在なのに、「障害がある」という理由だけで苦しいことが将来待っている社会はおかしいと思ったからです。
社会への疑問と向き合うため大学では障害学を学ぶゼミに所属しました。このゼミでは、障害の原因と解決を個人に求める「個人モデル」ではなく、障害の原因は社会にあるとする「社会モデル」に基づいて障害者を取り巻く社会の改善を研究しました。社会と環境が変わり、当事者が直面する「障壁」を取り除くことで、今よりずっと生きやすくなるという考え方に共感する学生たちとともに学び考えたことは私にとって大きな財産となりました。

写真:デイサービスで子どもにもらったお手紙デイサービスで子どもにもらったお手紙

アイデア次第で「できない」を
「できる」に

大学で所属したスポーツ支援サークルでは子どもたちに楽しい時間を提供したいという思いから、小学校でフリスビー教室を開く活動をしていました。しかし、性格も得意なこともさまざまな子どもたちにたおして、活躍の機会を平等にすることが難しく、スポーツが苦手な子どもや積極的に輪に入るのが難しい子は他の子どもたちに圧倒されて、投げる機会を得られず「楽しくない」という声もありました。また目立ちたがりの子やスポーツが得意な子同士では投げる機会をめぐって喧嘩が起きることもありました。
そこで「すべての子どもたちが楽しめる」を目標にメンバーとアイデアを出し合いました。例えば、リレー形式のゲームなど機会が平等になるゲームを考案したり、控えめでゲームに参加できない子どものことを考慮し遠投競争など個人で活躍できるゲームを実施したりしました。また、子どもたちが明るい気持ちでゲームに参加できるように進行の仕方にも工夫を加えました。例えば、互いにたたえ合うため勝っても負けても拍手する時間を作ったり、なぜこのゲームをするのかという目標を事前に共有することで自発的に取り組めるような声掛けを行いました。こういったアイデアを積み重ねることで、みんなが笑顔で終われる楽しいイベントを作り上げることができました。この経験から、子どもたちの特性に目を向けアイデアを出し合うことで、できなかったことができるようになるのだと学ぶことができました。

写真:フリスビー教室の様子フリスビー教室の様子

GPへの入社理由

私がGPへの入社を決めた大きな理由は、ビジョンへの共感と社員の人柄の2点にあります。
私は高校時代の経験と障害学の学びから、障害をとりまく環境を変える仕事がしたいと思ってきました。その中でも「誰もが自分らしくワクワクする人生を」というGPのビジョンは私が目指す社会そのものであるため、ここで同じビジョンを持つ人たちと一緒に働きたいと強く思うようになりました。また、障害関連の仕事には福祉業界や公務員という選択肢もありましたが、GPを選んだのはビジネスだからこそ解決できることがあると考えたからです。ビジネスだからこそアイデア次第で、サポートできる人たちも、事業も大きく広げることができます。それによりこれまででできなかったことができるようになるという瞬間をより多く創り出したいと考え、GPへの入社を決断しました。
 次に社員の人柄もGPで働きたいと思った大きな理由です。就職活動中の面接は緊張からか終わった後には疲れが出てくるものですが、社長との最終面接を含めてGPの面接の後は「楽しかった」という感覚が一番にありました。面接中も笑っている時間が多かったように思います。緊張するはずの場面でそのような空気感を作り出せる社員みなさんのあたたかい人柄に惹かれ、私自身もそうなりたいと強く思いました。たくさん悩みましたが、みなさんと一緒にGPで働く自分を想像した時になんだか楽しそうだったことが最終的な決め手です。

GPで実現したいこと

私はGPでの仕事を通して障害者が働くうえでの「障壁」を取り除きたいと考えています。環境が変われば障害は「障壁」ではなくなるということが私のアイデア軸です。働くうえで何が「障壁」となっているのか、企業にとって採用するうえで何が「障壁」となっているのか、課題の背景に目を向けその「障壁」を取り除くサポートができれば、少しずつ障害者をとりまく環境が変わっていくと考えています。
また将来的には事業の幅を広げ、障害のある子どもたちに貢献できる仕事ができればいいなと考えています。障害を理由に生き方を制限するのではなく、子どもの時から将来のビジョンを思い描き自身の可能性を広げることはいい就職の糧となります。また障害があっても働いて活躍できるのだと知ることで障害のある子どもの親御さんたちに安心を与えることができます。就職活動の時だけでなく、キャリアを考えはじめたときからトータルサポートをすることでよりよい就職につなげる仕事ができればいいなと考えています。

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